FC2ブログ

小さな菜園のある暮らし

夫婦で南信州に移住。山登ったり、自転車乗ったり、野菜作ったりしています。

Entries

空海が通った道、高野山町石道(ちょういしみち)

P1230425_サイズ変更
展望所からの眺め。橋本市街と紀ノ川。(2017年2月1日)

IMGP4595_サイズ変更
町石の建つ古道をゆく。(2017年2月1日)


今回の旅は、和歌山県の九度山町から町石道という古道で高野山へ登り、その後は熊野古道で熊野三山と伊勢神宮を参拝するというものです。
その旅の記録、まずは高野山町石道から始まります。

高野山のふもとの九度山町から高野山までの道は高野七口と言われていて七つあります。町石道というのはそのうちの一つで、九度山町の慈尊院から一町(109m)ごとに町石という石柱が建てられていて、これが高野山への表参道になります。(このあと歩く熊野古道の小辺路も高野七口のひとつです。)
慈尊院は空海が高野山を開いたときに表玄関として創られたお寺で、女人禁制だった高野山に登ることができない空海の母親はここで暮らしていました。その母に会うために空海は月に九度は通ってきたそうです。それが九度山町の名の由来なんだとか。慈尊院から高野山まで180町ですよ。やっぱり昔の人は脚が強かったですね。

前置き長くなりましたが、以下はその記録です。初日は自宅から九度山町までバスと列車で移動して、翌日は九度山町から町石道の途中まで、その次の日に高野山へ着きました。


〈0日目〉 2017年1月31日 晴れ
6:30自宅→6:40最寄のバス停--(路線バス)→6:50伊那大島駅--(徒歩)→7:35トラビスジャパンのバス停松川インター8:15--(高速バス)→13:15大阪梅田--(地下鉄)→なんば14:15--(電車)→15:00すぎ橋本駅(和歌山県橋本市)--(徒歩)→17:10道の駅くどやま(18:50幕営)

最寄のバス停より村のバスに乗り、JR飯田線伊那大島駅まで。そこからトラビスジャパンの松川インターバス停まで2kmほど歩く。上りなので30分くらいかかる。トラビスジャパンのバス停はただの広い空き地で、待合所はおろかベンチすら置いていない。ここでいいのかなーといつも不安になる。すぐ西隣が松川町観光協会案内所で、そちらのベンチで待たせてもらう。ここはトイレも使えてとても便利。天気はいいけれど風がちょっと冷たい。

大阪行きの高速バスはちょっと遅れて到着。ここから乗ったのは私たちだけだった。飯田までいくつかのバス停に寄り、飯田を過ぎるとすぐの阿智PAでトイレ休憩。その後も2回トイレ休憩あり。
バスの中では殆ど眠ってしまうのだけど、いつも関ヶ原の辺りでは雪が降っているような気がする。真っ白い山が見えたのは伊吹山?

大阪梅田はホテル阪急インターナショナルの隣にある駐車場に着く。少し歩いて地下鉄梅田駅へ移動。地下鉄でなんば駅まで。前回は梅田からなんばまで歩いたのだけど、ちょっと遠かったので今回は地下鉄にした。

南海電鉄高野線の橋本行きに乗る。列車に20~30分も揺られると、窓の外には山や畑が見えてくるからホッとする。
橋本駅からは歩いて九度山町の道の駅へ向かう。途中でMSR用のガソリン1.2リットル購入。
17時過ぎに道の駅「柿の郷くどやま」着。産直市場で夕飯用の「柿の葉寿司」と「からあげ」、朝食用の「巻き寿司」と「ロールパン」を購入。18:30に営業終了してから幕営して、テントの中で夕飯。柿の葉寿司は鯖と小鯛。美味。20:00、就寝。

IMGP4580_サイズ変更 IMGP4582_サイズ変更
(左)朝、中央アルプスがすっきりと見えていた。(右)夕暮れの紀ノ川沿いを歩く。


1日目〉 2月1日 晴れのち曇りのち雪
7:20道の駅→7:35慈尊院→8:45展望台→10:00六本杉10:15→10:35丹生都比売神社10:55→11:15六本杉→11:45二ツ鳥居→13:25笠木峠→14:15矢立→15:45展望所(16:30幕営)

6:20起床。昨日買っておいた巻き寿司とロールパンを食べてテント撤収。巻き寿司には高野豆腐が入っていて美味しい。家でも作ってみようと思う。道の駅は9時からの営業だけど、7時前から従業員が来て支度を始めていた。

道の駅から慈尊院までは15分ほど。境内には本堂と大師堂があるので、約1年ぶりに読経をして納札を納める。私たち以外には男の人が一人、熱心にお経を唱えていた。慈尊院の奥に丹生官省符(にうかんしょうぶ)神社があり、神社へ上る石段の途中に180の町石がある。丹生官省符神社には鮮やかな朱の本殿が3殿並んでいて、快晴の青空の下に映えていた。この神社は空海が創建したもの。

神社の裏から町石道が高野山まで延びている。ひっそりとして静か。
橋本市街と紀ノ川を一望できる展望台からの眺めが素晴らしい。近くの山の斜面には柿畑が広がっている。急斜面での作業は大変だろうなと想像する。ここを過ぎたあと雲が増え、あっという間にすっかり曇ってしまった。

六本杉から町石道を外れて丹生都比売(にうつひめ)神社へ行くことができる。折角なので空海と縁のあるこの神社を往復することにする。往復で1時間くらいかかるのだけど、心から行って良かったと思うくらいこちらの神社も素晴らしかった。
空海が真言密教の道場を開く場所を探していたところ、山の中で狩人に会い、狩人が連れていた白と黒の犬二匹に導かれ今の高野山に辿り着いたとのこと。この狩人は丹生都比売大神の御子、高野御子大神の化身であったと言われ、空海は高野山に御社を建て守護神として祀っている。

二ツ鳥居の手前には東屋があり、天野の集落を見ることができる。山の中の小さな集落で隠れ里のよう。日本むかしばなしに出てきそうな雰囲気。その先では神田の集落も見える。天野といい神田といい美しい地名だなと思う。
すっかり曇ってしまい、笠木峠のあたりで雪がちらつき始めた。朝の快晴は一体なんだったのだろう・・・

町石道が車道とぶつかる矢立にはトイレがあるので、そこで今夜の水を汲ませてもらう。二人で5.5リットルくらい。これで夕飯(米、スープ、コーヒー)と朝食(スープ、コーヒー、テルモスのお湯)をまかなう。前回自転車で来たときも、ここでトイレ休憩をして水を汲ませてもらった懐かしい場所。

ここからまた町石道に入り、車道を横切って少し上ると展望所があり東屋がある。ここで幕営するつもりでいたのだけど風当たりが強いので、どこか別の場所を探してみたが適当なところがない。結局この展望所に幕営。風の中でテントを張るのはなかなか大変で面倒くさい。あまり強風だとテントのポールが折れてしまうので気を遣う。

0201IMGP4588_サイズ変更 0201P1230433_サイズ変更
(左)180町の町石。(右)朱が美しい丹生都比売神社。

0201IMGP4600_サイズ変更 0201P1230448_サイズ変更
(左)空海の母親が結界を破って高野山に登ろうとしたら酷い雷が起き、母親を守るため空海が押し上げたという石。(右)風通しのいいテン場。無事一晩を過ごす。


2日目〉 2月2日 雪のち曇り(朝の気温-5℃)
8:00展望所→9:10大門→9:50金剛峰寺→奥之院→12:30金剛峰寺13:05→13:35ろくろ峠→14:20すすき峠15:00→15:25ろくろ峠の近く(幕営)

青空が見えているが雲が多く雪が飛んでくる。昨日に引き続き町石道を上っていく。ニホンカモシカがカツカツと歩いていて、やぶの中からしばらくこちらを見ていた。まだ小さい若いカモシカ。写真を撮ったが上手く写らなかった。

大門の手前で車道にぶつかる。薄暗い樹林の中をずっと歩いてきて、それが大門の前でぱっと開けて、巨大な大門が目の前に現れると感動する。雪が降っていて他に誰もいなくて神秘的。仁王像も大迫力。

とりあえず金剛峰寺まで行って、トイレの軒下にザックをデポ。念のため持参したワイヤーロックをかけておく。(その前に寄った観光案内所で、軒下にザックを置かせてもらえないか聞いてみたが断られ、職員がコインロッカーの場所を教えてくれた。コインロッカーに預ける気はなかったが、こんな大きなザック(80リットル)が入るロッカーがあるのかと気になって確認したら、どう見ても無理というサイズのロッカーだった。)

おへんろの白衣を着て、空荷で奥の院を往復することにする。前回来たときは観光客が多くて驚いたのだけど、さすがに真冬の平日とあって殆どいない。こんなに人気のない高野山は珍しいのではなかろうか。

一の橋を越えると荘厳な空気に包まれる。人が全然いない。雪の積もった参道が美しい。
御廟橋から先は撮影禁止。その先には燈籠堂があり、その裏に弘法大師御廟がある。弘法大師は今も御廟の地下で瞑想を続けているという。刺すように冷たい空気の中で、白い息を吐きながら御廟の前で読経した。とても清々しい気分になった。
帰りは納経所(御廟橋のすぐそばにある)で白衣にご朱印をもらう。(200円)

来た道をそのまま戻る途中、食堂の店頭に飾られていた食品サンプルがあまりにも美味しそうで、食堂に吸い込まれてしまった。二人ともカツ丼をいただく。熱々のカツがとても美味しい。お吸い物には柚子の皮が浮いていて上品だった。

金剛峰寺まで戻ってみると、トイレの屋根から滴り落ちた水滴がザックに跳ねて、それが凍りついていた。雪はやみ、時々日が差すようになっているが気温は低い。高野山は標高800mあるので寒いのはわかっていたのだけど、南信州より寒く感じる。金剛峰寺をお参りして、トイレで水を汲ませてもらう。

金剛三昧院の脇から小辺路になる。急坂を上っていくとろくろ峠。平らで広いスペースがあるので幕営できそうだが、まだ時間が早いので先へ行く。その先のすすき峠で幕営するつもりでいたら、風が強く吹きぬける場所だったため幕営は諦め、ろくろ峠に戻りながら広いところにテントを張った。風は除けられるし、落ち葉の上で快適だった。近くで鹿が鳴いていた。

0202IMGP4606_サイズ変更 0202P1230451_サイズ変更
(左)標高が上がってきて、薄っすらと雪が積もっている町石道。(右)高野山の入口。巨大な大門。

0202P1230453_サイズ変更 0202P1230454_サイズ変更
巨大な仁王像も圧巻。右があで左がうん。

0202P1230459_サイズ変更 0202P1230461_サイズ変更
誰もいない奥の院の参道。右は御廟橋。

0202P1230460_サイズ変更 0202IMGP4617_サイズ変更
有名な武将の墓所も並んでいます。左は石田光成、右は本多忠勝(←私の好きな武将。)

0202P1230467_サイズ変更 0202P1230466_サイズ変更
高野山のご朱印をいただきました。かっこいいですね。これにて満願。


次回、熊野古道小辺路に続きます。


にほんブログ村・楽しい貧乏暮らしに参加しています。
にほんブログ村 ライフスタイルブログ 楽しい貧乏暮らしへ


関連記事
スポンサーサイト



  • [No Tag]

*Comment

高野山 

えっ、前は梅田から難波まで歩いたんですか?
いやいや、、それはちょっと遠いですよー。
あたしでも歩いた事ないですよー。(梅田に勤めてた)

雪の高野山、いいですねー。
高野山に泊まらなかったんですね。
世界遺産になって外国から禅とお泊りツアーが
あるそうですね。あたし泊りたいわー。
御朱印がかっこいい!
  • posted by ハチママ 
  • URL 
  • 2017.03/06 09:41分 

NoTitle 

ハチママさん
なんばまで歩いたとき、道を尋ねたお兄さんに「かなり遠いですよ」と言われましたよ。いきなり足にマメを作ってしまいました。でも、大阪市役所や高級そうなお店の並ぶ通り、そして道頓堀と、大阪観光気分で楽しかったです。
ハチママさん、梅田で働いてたんですか。あんな都会で!(笑)
高野山は宿坊に泊まるのが人気らしいですね。外国人観光客多いんですよね。禅や精進料理、私も体験してみたいなー。
  • posted by おにし 
  • URL 
  • 2017.03/07 04:55分 

Comment_form

管理者のみ表示。 | 非公開コメント投稿可能です。