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小さな菜園のある暮らし

夫婦で南信州に移住。山登ったり、自転車乗ったり、野菜作ったりしています。

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自転車アプローチで「夜明け前」の舞台へ ~妻籠宿と馬籠宿~

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坂に広がる馬籠宿。

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妻籠城址から見える妻籠宿。


年に何度かある仕事のピークが過ぎ、「しばらくお休み」という連絡がきたので、中山道の宿場町・妻籠(つまご)と馬籠(まごめ)へ夫と自転車で行ってきました。
島崎藤村の小説「夜明け前」を読んで以来、ずっと行きたいと考えていたところです。そして行くなら、小説にも度々出てくる「大平峠」と「清内路峠」を越えてみたいと思っていました。
そんなわけで、今回は自宅のある中川村から大平峠を越えて妻籠へ出て、妻籠から旧道を歩いて馬籠を往復、清内路峠を越えて伊那谷へ戻るというルートです。一泊二日のつもりで出たのですが、それでは時間が足りなくて二泊三日になりました(笑)

1日目は中川村から飯田まで県道15号で行き、大平宿を経て大平峠(木曽峠)を越え妻籠宿へと向かいます。10月10日体育の日の祝日だったため飯田までの県道は車が少なく静かでした。
飯田からは県道8号の長い上りを飯田峠まで黙々とペダルを踏みます。上り始めてすぐに右膝が痛くなり、時々夫にサドルの高さを調整してもらったのですが痛みは変わらず。諦めて痛みを我慢しながら上りました。夏に自転車アプローチで烏帽子岳へ行ったとき膝が痛くなったので、今回は出る前にサドルの高さをちょっと変えてもらってあったのですがダメでした。

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夫が道路の上で動かないカエルを発見。捕まえてみると「モリアオガエル」でした。初めて見ましたよ。シュレーゲルアオガエルと似ているけど、目の周りが茶色なので見分けがつきますね。正面から見るとカネゴンみたいです(笑)道路脇へ連れて行くと元気に飛び跳ねて森へ入っていきました。

12:20飯田峠(1235m)着。ふう。ここから少し下ったところが大平宿です。ここは江戸時代中期に木曽と伊那谷を結ぶ街道が開かれたときに開墾された村ですが、人口減少により昭和45年に集団移住をして廃村となりました。現在は当時の古い建物が有志によって保存されています。なかなかいい雰囲気のところなんですよ。さらに4kmほど緩く上ると大平峠。静かな山の中です。ここを下れば妻籠宿です。
大平峠から国道256に出るまではグネグネと曲がりくねった山道。うっそうとした薄暗い道を8kmほど下ると国道に出ます。こちらは広くて緩やか。車も増えます。

今日の目的地、妻籠宿に14:10着。木曽路は木曽川に沿っていると思い込んでいたけれど、妻籠の近くを流れているのは蘭川(あららぎがわ)という木曽川の支流です。
妻籠宿は約1kmにわたって保存・復元された建物が道の両側に並んでいます。どの建物も保存状態が良く、とても素晴らしかったです。祝日なので観光客がたくさん来ていて、特に外国人が多くて驚きました。妻籠宿を端から端まで堪能したあとは、南木曽駅前の小さなスーパーで買出しをして、あちこちキャンプ地を探した末、妻籠城址に落ち着きました。

愛用のテント・エスパースはポール修理中のため、今回のテントはゴアライト(1~2人用)。狭いテント内でお湯を沸かしコーヒーをいれ、スーパーで買ったパンを食べて19:30就寝。疲れてくたくた。

翌日は妻籠宿から馬籠宿まで歩いて往復しました。朝、誰もいない妻籠宿は江戸時代にタイムスリップしたかのようでとても良かったです。(道路の舗装がちょっと残念。)

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(左)観光客がたくさんいる妻籠宿。(右)朝はひっそり。

妻籠宿から馬籠宿までは8kmほど。馬籠峠まではずっと登り。所々で車道と交差するのですが、旧道はよく整備されていて歩きやすく、標示も充実していて分かりやすくなってます。歩いている観光客がたくさんいますが、9割以上が外国人。そのほとんどが欧米人。ここはどこの国?という不思議な気分になりました。

2時間弱ほどで馬籠宿に到着。宿場に入る手前に広い展望所があり、天気がよければ恵那山がどーんと聳えているのが見えるはずなのですが、この日恵那山は雲の中でした。
馬籠宿は坂道に沿って家が立ち並んでいます。妻籠宿を見た後ではちょっと見劣りする感じです。「夜明け前」の舞台は馬籠宿。馬籠のほうにかなり期待をしていたのでなんだか残念でした。

さて何か食べたいけれど、どこも観光客相手の洒落たカフェやそば屋が多く、値段が高いばかりで満足できないんだろうなーなどと想像してしまい、どうも入る気が起きません。宿場の一番下にスタンド式のお店があったので、そこでかけうどん(450円)を食べ(夫はラーメン500円)とりあえずおなか一杯になりました。

来た道を妻籠宿まで戻ります。すれ違うのはやはりほぼ外国人。日本のおばちゃん三人組に「日本人ですか?あら久しぶりの日本語だわ~」と声を掛けられ笑い合いました。日本人かな?と思っても、挨拶してみると中国人だったり韓国人だったりしたので、大袈裟ではなく本当に日本人が珍しかったです。あきれるくらい日本人というのは歩かないんですね。宿場内には観光バスや自家用車で来ている日本人客がたくさんいるんですけど。
(自転車の上り坂などで膝に負荷がかかると痛む私の膝ですが、山道を歩いてる分には痛くなりません。自転車に乗っているときのポジションが悪いのだと思うのですが、今回サドルの調節をしても良くならなかったので、実はサドル自体が悪いのではないかと睨んでいます。)

中山道といえば、関ヶ原のときには将軍徳川秀忠軍が戦へと急いだ道であり、参勤交代の大名たちが往来し、幕末では京へ上る水戸浪士が通ったり、徳川家へ降嫁する皇女和宮が下った道。そこを今自分が歩いているのかと思うと感慨深いものがありました。いつか中山道を江戸から京まで歩いてみたいものです。

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妻籠宿ー馬籠宿をつなぐ道。

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石畳もあります。

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(左)ヒグマのような怖い顔をしたツキノワグマの絵。(右)クマ除けのための鐘が設置されています。

妻籠に戻り、昨日のスーパーへ買出しに行き、スーパーで買ったお弁当を食べ、昨日と同じところに幕営。昨日は行かなかった妻籠城址の主郭まで登ってみました。主郭からは妻籠宿を一望することができます。上から眺めると山あいの狭いところに家々が寄り添って立ち並んでいる姿がよく見えて、ここでの生活の厳しさや不便さが伝わってくるようです。ちょうど夕暮れで街道に明かりが灯り始めてキレイでした。遠くには馬籠峠も見ることができ、人間の足っていうのはすごいんだよなーと改めて感じました。

三日目、帰路は清内路峠を越えることにしました。国道256は清内路峠を経て伊那谷へ通じています。妻籠からずっと上りですが、傾斜が緩いので膝が痛くなることはありませんでした。思っていたよりあっさり清内路トンネル着。トンネルを走るのは嫌なので、できれば旧道で清内路峠を越えたかったのですが、旧道の入口はゲートとフェンスでがっちりガードされていて入ることが出来ませんでした。仕方なくトンネルへ。トンネル内の歩道が狭いので車道を走ります。トンネルの長さは1.6kmあまり。交通量は少ないものの、後ろから車が近付いてくるととても怖い。トンネルにはもっと広い歩道を造ってほしいと心から思います。

清内路トンネルを抜けた先、清内路村はとても美しいところです。木曽から来ると空が広く感じられ、気持ちも伸び伸びしてきます。「木曽路はすべて山の中である」という夜明け前の冒頭そのとおり、木曽側は山が迫っていて圧迫感があるような気がします。

このまま国道を行けば飯田へ出るのですが、国道は狭い上に交通量が多く自転車では走りにくいため、県道234号から天竜峡へ向かうことにしました。この県道234号から見える山村風景もとても美しくて気持ちがいいルートです。天気が良かったので中央アルプスも南アルプスも見渡すことができ、伊那谷は広くて明るくていいところだなぁと実感。
天竜峡からは天竜川沿いを北上。竜東線(県道18号)を通って、15時過ぎ無事自宅着。総走行距離は152kmでした。

久しぶりの自転車旅。膝が痛くてどうなることやらと思いましたが、天気に恵まれて気持ちよいツーリングになりました。

詳しくはこちらをご覧ください。→なかっぴー通信NEO
旧道を歩く 中仙道妻籠宿と馬籠宿一日目
旧道を歩く 中仙道妻籠宿と馬籠宿二日目
旧道を歩く 中仙道妻籠宿と馬籠宿三日目


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県道234からの眺め。南アルプスと伊那谷が見えます。

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天竜川沿いではセイタカアワダチソウが満開でした。


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*Comment

きれい~ 

日本の田舎の風景は綺麗ですねぇ~
中山道、なかなかおもしろそうな道ですね。
石畳がいいですね、歴史を感じます。
外国人が多いとは。でもこうゆう古い町並みを
見たいですもんねぇ~、東京のビルより。
膝、大丈夫ですか?
あたしも日本で久しぶりに自転車乗ったら膝が
「???」と違和感を感じました。
  • posted by ハチママ 
  • URL 
  • 2016.10/20 22:55分 

NoTitle 

ハチママさん
日本にもまだまだいい風景が残ってますね。かなり開発が進んでますけど。
中山道も、こんな昔ながらの道が残ってるところは少ないですから貴重ですよね。そっちにも旧道とかあるのかな?
膝は長い時間負荷がかかると痛くなるみたいです。サドルを交換してもらったら痛みが出なくなりましたけど、ちょっと不安がありますね。大切にしなきゃー。
ハチママさんも気をつけてくださいね。
  • posted by おにし 
  • URL 
  • 2016.10/21 20:45分 

NoTitle 

また素敵な旅を満喫してますね~♬
モリアオガエルの卵のアワアワは見たことあるけど、成体は見たことないわぁ・・
ケロにご縁がありますな。。ww
  • posted by 沙羅. 
  • URL 
  • 2016.10/22 21:19分 

NoTitle 

沙羅.さん
アワアワも見たことないです。見てみたいー。あれは春先ですね。
ケロ、見てるだけで癒されます。そろそろ冬眠に入っちゃいますね。。。。
  • posted by おにし 
  • URL 
  • 2016.10/23 05:52分 

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