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小さな菜園のある暮らし

夫婦で南信州に移住。山登ったり、自転車乗ったり、野菜作ったりしています。

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牧場への憧れと現実 後編

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山の中の小さな村。あちこちに牛がいます。 ジョージア・アチャラ自治共和国にて(2012年4月)

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村内を牛が自由に散歩中。 ジョージア・アチャラ自治共和国にて(2012年4月)


暑いですね・・・この辺でも36~37℃まで上がっています。こんなに暑くなるのはあまりありません。それでも朝晩は涼しくなるので、相変わらずエアコンも扇風機もなしで過ごしています。
いつもより少し早起きをして、オリンピック観戦をしています。負けてしまった選手に、試合直後にインタビューするのは必要?と思っています。昼間は甲子園(仕事中はラジオ中継)をやっているので、スポーツ観戦が忙しいです。


さて、大学生になってからも私の牧場好きは変わらず、GWや夏休みには長門牧場へアルバイトに行っていました。
牛舎の仕事もやってみたくて、アパートから通える埼玉県の牧場を見つけて、アルバイトをさせてもらえることになりました。夕方の搾乳の手伝いです。
牛というのは賢いもので、搾乳の時間になると自分から歩いて搾乳場所までやってきます。言うことを聞かない牛もいるので、そういう牛を押したり引いたり蹴ったりしながら移動させるのはなかなか大変でした。牧場の人は「思い切り蹴っても牛にとっては痛くもかゆくもないから大丈夫。」と言います。後ろ足の健の辺りを蹴るのですが、さすがにそんなに思い切り蹴ることはできませんでしたよ。
牧場への就職を考えないこともありませんでしたが、結局しませんでした。いろいろとやりたいことが多すぎたんですね。

信州に越してきてからは、長門牧場で知り合った人の紹介で、松本市奈川にある「清水牧場」で数日間だけアルバイトをしました。ここは清水ご夫婦が二人でやっている牧場ですが、牛と羊がいて、それぞれの乳で乳製品を作っています。
清水牧場にはヨーロッパの田舎といった風情の小さな売店があり、そこで自家製の乳製品が売られています。こだわって作られた製品はとっっっても美味しいですよ。(もちろんお値段もお高いです。)雑誌や新聞でよく取り上げられているので、知っている人も多いかも知れません。

ご主人は牛が大好きで、以前勤めていた牧場で、たくさんの牛が乳を搾るための機械のような扱われ方をされていることが嫌になり、独立して牧場を始めたそうです。奥さまはフランスのチーズが好きで、こだわりのチーズを作っています。
野麦峠へ行く途中にある清水牧場は、本当に山の中のひっそりとしたところで(笑)、羊や牛たちが清水夫妻に愛されながら、のびのびと飼育されています。アルプスの少女ハイジのような世界ですよ。

アルバイトをしていて感じたことは、生き物との生活はとにかく大変そうだということでした。牛や羊が何頭いたのか定かではありませんが、それぞれ30頭以上はいたと思います。朝夕の搾乳があり、昼間は乳製品作り、牧草刈り、牛舎・羊舎の掃除、エサやり、お店も開かなくてはなりません。お二人とも、毎日朝早くから夜遅くまで、鬼のような忙しさで仕事をしていました。365日休みはありません。自分の具合が悪くても、動物の世話を休むことはできないし、動物だって病気になります。設備投資も半端ない額になりますね。
それでも好きなことを仕事にしている清水夫妻は楽しそうでした。

我が家の近くに牧場があれば良かったのですが、残念ながら近所で牛や羊を飼っているところはありません。
牧場には縁がなかったようですが、やってみたいと思っていた果樹園での仕事ができるようになり、畑で自分たちの食べる野菜を無農薬・無肥料で作ったり、週に何日か働いて生活していけるだけの収入を得て、趣味を楽しみ、自然や生き物を愛でながらの今の暮らしは幸せです。

今、一緒に農作業のお手伝いをしている70歳代の女性から、子供のころの話を教えてもらうのが好きです。
その人の実家は農家で、子どものころは牛(農耕用)・山羊(乳と肉用)・鶏(卵と肉用)・うさぎ(肉用)・鯉(食用)などを飼っていたそうです。山で山菜やキノコを採り、川で魚を獲り、米や野菜や果物を作って保存をする。なんとも羨ましい話ですが、そのころの農家はそれが普通だったんですよね。ほんの60年くらい前のことですよ。そんな時代がまた来たらいいのに、なんて考えてしまいます。今しか知らない私の甘い考えかもしれませんね。

過疎に悩む地域など、脱機械化をして昔の生活に戻ったら、それが村おこしになって人が集まるんじゃないかなーと想像しています。いかかでしょうか(笑)


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(左)アチャラ自治共和国で一晩お世話になった家の牛小屋。(右)家の人と一緒に牛たちが帰ってきた。

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(左)この牛は農作業の手伝いをしていたらしい。(右)水を飲んでから牛小屋へ戻っていく。

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(左)朝ごはんの準備をするおかあさん。(右)美味しい朝ごはんをたくさん作ってくれました。

※旧ソ連には小さな共和国がたくさんあり、アチャラ自治共和国はその一つ。オスマン帝国時代にイスラム教に改宗したジョージア人の国です。ジョージアは国旗からもわかるようにキリスト教(グルジア正教)の国です。日本ではグルジア(ロシア語読み)と呼ばれていましたが、去年から英語読みのジョージアと呼称が変更になりました。
旅の記録はこちら → なかっぴー通信NEO

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*Comment

NoTitle 

おにしさん、こんにちはーー今、なかっぴー通信を読んで来ましたが、
ブルのおっちゃん、ウォッカ飲んでいないと、
もしかして、作業が下手なのかも??でも怖いよねぇ
ご夫婦共にご無事で、本当に良かったです!!(動画、私も見たかったわ)

素敵な村でしたねーーー今朝のニュースで、なんの競技だったか思い出せないけど、日本人選手の対戦相手が「ジョージア」出身と言っているのが聞こえました(私は台所にいて、画面は見えない)
ジョージアって、缶コーヒーみたいな名前の国だなぁ~って思っていたんですよ。ここだったのですね。
(テント張ったところは、豹も出そうにみえました(@_@。)
  • posted by おさる 
  • URL 
  • 2016.08/10 14:02分 
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NoTitle 

家畜を飼い、牛で棚田を耕し、野菜や果物を作って、薪で煮炊きし、湧水で水をまかない・・50年ほど前の我が家の生活ですゎw
今思い出せば懐かしく、恋しい暮らしやけど・・
当時、祖母や他の家族の苦労は相当なものだったろうな・・と思えて、今のアタシの暮らしが自堕落的にさえ感じられてしまったりね(^-^;

お風呂なんかは梅雨時期に湧水が濁るので、数日はお水が替えられず、炊きなおしばかりで、ちょっと辛かったりね(笑)
でも、(むかし村)ってのも、現代の人ならウケるかもしれへんね
実際、歳をとって暮らせってのは厳しいやろけど
  • posted by 沙羅. 
  • URL 
  • 2016.08/10 20:38分 

NoTitle 

おさるさん
なかっぴー通信、読んでくれてありがとうございます。
ブルは本当に怖かったですよー。涙出ました。下手なアトラクションより迫力ありますよ。本気で死ぬかもしれないと覚悟しましたもん。記念に動画があっても良かったかもしれませんね(笑)
そう、とっても素敵な村でしたよ。ホームステイしたいくらい。

沙羅.さん
機械のない生活を体験してるんですよね。やっぱり大変なこと多いんでしょうね。いろいろ聞きたいです。
今の便利さや速さに慣れてしまうと、昔の生活に戻るのは難しいと思うけど、我が家では少しずつ機械を減らしていけたらいいなーと思ってます。(いきなり全て手放す覚悟がない・・・苦笑)
  • posted by おにし 
  • URL 
  • 2016.08/11 06:59分 

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